大声でモテるようになった人

紀伊国屋書店新宿本店、新刊コーナーにて

 本年9月25日に『大声のすすめ。和の発声法で伝わる話し方』(晶文社)が無事刊行されました。読者様からは、

「大変わかりやすい」
「かんたんなことから始められる」
「毎日練習してみようとやる気がでた」
「『詩吟って難しくないんだ』ということがわかった」

 などのコメントをいただいております。

 さて、この度【大声のすすめ。番外編コラム】と題して、『大声のすすめ。』で紹介しきれなかった、大声が出せるようになって変わった方をご紹介します。


どんな人が、どんな変化を遂げたのでしょうか。



■「大声でモテるようになった人」



 ある20代の男性は、声が小さいのが悩みでした。


 そのせいで人と話すのも苦手。他人と自分を比べては落ち込み、仕事のやりがいもみつからない、彼女もできない、そんな毎日でした。


 声を鍛えるために「ボイトレ」の教室を探したのですが、なかなかピンときませんでした。


 そんな中、インターネットの掲示板で、「声を鍛えるには大声を出す『詩吟』がいい」という書き込みを見つけました。


「詩吟」ってなんだろう・・・?


 あまり聞いたことないけど、他の人がやってなさそうで、おもしろいかも・・・。


 とりあえず「詩吟」を始めてみたものの、思った以上に難しく、何度もやめようと思いました。


しかし、「他人と比べる必要はないんだ。前回より少しでも大きな声が出るようになったらそれでOKにしょう」と自分へのハードルを下げて、続けることにしました。



 すると詩吟がだんだん楽しくなってきました。



「最初に比べれば声は明らかに出るようになった・・!これでよし!」と自分を励ましているうちに、自ずと詩吟で習った声の出し方を日常生活でも意識するようになりました。



 そんな毎日を送るうちに、ある変化にふと気がついたのです。



「自分の言いたいことが伝わっている――」



 以前は自分の声が相手に伝わらず、気持ちが通わないモヤモヤで会話をすること自体をあきらめていました。



 しかし、人と話す際に、詩吟で習った声を出すコツを心掛けているうちに、以前より相手が自分の話を聞いてくれるように感じられてきました。
 


 それ以来、普段の生活の中で、少しずつ変化がやってきたのです。



 まず、自分の気持ちでした。



 何でも人と比べることをやめ、自信を回復し、声を出すことも何もかも一生懸命邁進するようになりました。



 するとどうでしょう。



 仕事や、やりたいことにも迷いがなくなり、かねてより望んでいた転職に成功。気がつけば、何人かの女性から「転職の悩み相談」と称したアポイントが増え、デートの毎日。



 そしてついに、念願のとびきり可愛い彼女もできました。


 
 ほんの些細なことですが、詩吟で身につけた基本の型である声を出すコツが、コミュニケーション力向上につながって、彼をモテへと導いていったのでした。



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