2014年7月5日 「七夕祭り発表会」レポート


 2014年7月5日に渋谷公園通りクラシックスにて、ナチュラル詩吟教室「七夕祭り発表会」を開催しました。「詩吟をみんなで楽しもう」という主旨のもと、年二回開催されているものです。

 ナチュラル詩吟教室の生徒さん有志20代から70代までの男女25名が一人一吟披露しました。吟じる条件は詩の暗記です。また、吟者の生の声が届くように、マイク無し、無伴奏という詩吟本来の形式をとりました。
 
 それぞれの方の吟じ終わりには講師による講評と、吟者ご本人の感想を伺いました。








































































後半には毎月最終日曜18時より開催中の合吟クラスによる、土井晩翠の新体詩「星落秋風五丈原」の合吟発表を行いました。 



 合吟とは、ただひたすら指揮者もなしに声と詩を合わせてゆく作業です。合吟クラスは男女混合ですが、混声コーラスのようにハーモニーをつくるわけではなく、1オクターブで吟じました。そのため、女性は高く、男性は低い音程に挑戦しなければいけないので大変苦労されたと思います。

 しかしながら、みなさん弱音を一言も言わず稽古を重ね、7分もある大作を暗記され吟じきってくれました。逃げ場のない集中力と互いの影響力で、普段はなかなか出ないような高さの声がでたりと、いつも以上の力が発揮されたようです。

 また、それぞれの声のエネルギーが統合されて新たなものが形成されていく様は鳥肌ものでした。歌を歌うことの根源的な感動を甦らせてくれるような、そんな合吟でした。


 最後に講師・乙津理風の琵琶ギター詩吟による松尾芭蕉の「おくのほそ道より平泉」を詩の解説付きでご覧頂きました。 

まとめ

 詩吟全くの未経験で始めたばかりの方も数名いましたが、大変堂々と吟じられました。また、発表会ごとにレベルアップされている方も多勢いらっしゃいました。

 詩吟は人前で吟ずると6倍上達するといわれています。本当に発表会後はみなさん驚くほど上達されています。それは発表会に向けて稽古を積んだ成果のあらわれです。

 終了後は懇親会を行い、詩吟仲間同士として交流されました。

 ナチュラル詩吟教室では、集中して稽古をするためマンツーマンか少人数のグループレッスンというスタイルです。ですので、このような発表会を開催して、人前で吟ずる機会としております。