声が小さいのがお悩みの方へ〜まずは「ちくわ」になるべし!(1/3)


「居酒屋で、店員さんを呼んでも、まったく気づいてもらえない」
「面と向かって話しているのに、『え、何?』って聞き返される」
「プレゼンやスピーチで、『聞こえませーん』の声……」

 こんな経験ありませんか?
 叫ぶほどの大声を出す必要はないにしても、せめて相手に届くような、大きな声が出せるようになりたい……。
 そんな悩みを秘めた方は、あなただけではありません。
 (中略)
大きな声が出しにくいと感じている方のほとんどが、

「大きな声を出そうとすると、喉が痛くなる」
「腹筋が弱いから声がこもってしまう」
「年をとってしまったから仕方がない」
「自分なりに練習したけどうまくできなかった」

 と大きな声を出そうと挑戦したけど、挫折してしまった経験をお持ちだと思うからです。
 しかし、喉が痛くなったり、声がこもるのは、声帯や腹筋のせいではありません。
「大きな声を出すコツ」を知らないからです。
 そんなあなたにとっておきのコツを伝授します。
 それは……「ちくわ」になるべし!ということです。


■大声は誰にでも出せる

『大声のすすめ。』を書いたきっかけは、生徒さんです。


詩吟をやりたい、と言って門を叩いてくる方の多くに、声の悩みを抱えている方がいました。


例えば、ボイトレに行ってみたけど、まず音痴だから続かなかった。でも詩吟だと日本語をそのまま発音・発声できるので、気持ちよいし、いつの間にか長く続けられている。


そして、稽古を続けるうちに、本当にいつの間にか、元々声が小さかった方も、驚くほど大きな声が出るようになりました。声が低くて響かないのが悩みだった方も、悩んでいたことを忘れるくらい、高く響く声が出るようになりました。


私が、大声をすすめる理由がここにあります。


声を出している本人もびっくりするほどの大声が出た時、こころとからだが開放され、なんとも清々しく気持ち良くなります。


ひと言でいうと「ストレス解消」。ストレスが溜まっているという自覚がなくても、人は無意識に緊張状態で息を詰めています。だからこそ、大声で思いっきり息を吐くと「ストレス解消」状態になるのです。


大声を聞いているこちらはというと、腰や腕のあたりからぞわぞわーっと鳥肌が立ち、涙がこみ上がり、ふるえがとまらないほど感動するんです。


(大声は大声でも、ここで言う大声は、決してうるさい威圧的な大声ではなく、美しく響き通る声のことです。)


これは私が一生懸命教えたから、とかそういうことではなく、純粋に身体が反応する。


大声の、地声の力というのは、そこにある。


だから伝わるんです。


しかも、みんなできること。


大声は、誰もが元々持っている本能的な能力です。


でも使わなくなると出なくなるし、それに必要な筋肉も衰えてくる。


現代で大声を出す機会はほとんどありません。出してはいけないことの方が多い。


だから、出にくくなるんです。


しかし、声が出にくくなる最も大きな理由は、それだけではありません。


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