[2月]恋心を匂わせる?詩吟「胡隠君を尋ぬ」


2月4日は立春です。また、2月はバレンタインデーもありますね!そんな2月に吟じたい、恋心を匂わせる(?)春の詩吟「胡隠君を尋ぬ」をご紹介します。



渡水復渡水(水を渡り 復た水を渡り)
看花還看花(花を看 還た花を看る)
春風江上路(春風 江上の路)
不覚到君家(覚えず 君が家に到る)

(「胡隠君を尋ぬ」/高啓 1336 〜 1374)

▼意訳:
あちらの小川を渡り、またこちらの小川を渡り、また堤の花を見、また花を見る。春風のそよ吹く川のほとり、知らず知らずのうちにあなたの家にたどりついてしまった。

▼解釈:
中国は明初期の詩人、高啓による五言絶句です。中国の古典によくある隠者を訪ねる、という内容です。また、訪ねても隠者はいつもいない、という隠れたオチがあるといわれています。

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