[2月]梅の咲く庭で吟じたい新島襄の詩吟「寒梅」


梅の咲く2月に吟じたい詩吟、新島襄の漢詩「寒梅」をご紹介します。



庭上一寒梅 庭上の一寒梅
笑侵風雪開 笑って風雪を侵して開く
不争又不力 争はず また力(つと)めず
自占百花魁 自ずから百花の魁(さきがけ)を占む

(「寒梅」新島襄)

▼通釈
庭の木々にまじって一株の寒梅の木がある。その梅の花は冬の厳しい風や、或いは霜や雪に笑って耐えしのんだ後、はじめてこのような美しい花を咲かせるのである。別に他のものと争うわけでもなく、そうかといって力むわけでもない。それでいてこの花は自然に他の花々の先がけをするのである。


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